No.98(2009年7月号から)

中国政府によるウイグル族への血の弾圧糾弾!

社会ファシストとしての体質を露呈


 7月5日中国西部の新疆ウイグル自治区のウルムチ市で大勢の民衆が参加した騒乱があり、武装警察が発砲して死者156人(新華社通信)負傷者1,080人に達し、1,434人を拘束したという。

 中国では昨年3月チベット自治区のラサで大規模な暴動が発生し多数の死者を出している。中国政府が「社会主義」を名乗り「自治区」と主張するなら民族自決権は守られなければならない。

 中国政府は、これら辺境地域の資源開発を漢族中心に進めているため少数民族は発展から取り残されている。チベットやウイグルは今や地球上最後の植民地の様相を見せているのである。一党支配の官僚独裁の中国は、上層官僚が国有財産を横領して「新富人」と呼ばれる新興ブルジョアになっており、これら新特権階級は人民に民主主義を保障できず、人民大衆にすぐ発砲する社会ファシストとしての体質をまたも露呈したと言える。

 今回のウイグル族の騒乱は、国内的には改革・開放路線(資本主義化)にともなう矛盾の暴発であり、外因から見るとアメリカとEUがセルビアのコソボ自治州の独立に軍事的保障を与えた帰結でもある。彼らは中国やロシアを分裂させるための「コソボ独立」を演出し、両国の民族矛盾を激化させているのである。

 チベットやウイグルだけでなく、今中国各地で暴動が続いている。これは国有財産の横領による私的所有製への転換に対し、中国の民衆が党幹部に対する腐敗追求をおこなっているのである。

 中国共産党の一党独裁のこの政権は官僚独裁の社会ファシストとしての体質を特徴としている。

 「社会主義」や「人民政府」を名乗りながら、その本質は反人民なのである。それゆえ人民大衆のデモに実弾を発射して187人(ウイグル族の発表では約100人)も射殺する、こんな政権が世界にあるだろうか。

 中国の修正主義政権に社会帝国主義・社会ファシストのらく印を押すべき時がきている。

 党官僚独裁に反対する継続革命の予行演習としてのかつての文化大革命は、中国の社会帝国主義・社会ファシストへの変質を見抜いていた毛沢東が人民大衆とりわけ若者を国家的規模で「造反有利」の大衆運動に動員したものであった。

 毛沢東は文革終了後紅衛兵を地方へ辺境へと「下放」させた。反走資派との闘いを経験した若者の下放は毛沢東の戦略的布石と言えるものである。つまりチベット族やウイグル族の反乱は、民族自決を求める闘いであると同時に官僚支配に反対する革命闘争でもあることを見ておくべきである。

 アメリカやEUはロシアと中国という多民族国家を解体する構想からユーゴ解体を進めた。この少数民族の独立を煽る風潮が反映しているとはいえ、中心的には走資派指導部に反対する中国人民の怒りを反映したものである。それゆえ中国政府はことさら漢族とウイグル族の対立に見せかけようとしているのである。

 中国政府はウイグル族とチベット族の闘いを、外国に支援された運動と見せかけ、漢人との対立に見せかける事で、各地で起こっている暴動との連動と波及を阻止しようとしている。

 我々は少数民族・漢人の区別なく中国人民の党官僚に反対する正義の闘いを断固支持するものである。中国は毛沢東が文革の失敗を承知の上で紅衛兵を立ち上がらせ党官僚打倒の予行演習をさせた上で辺境へ下放させたことの戦略的意義が評価される時代を迎えたと言ってもいいであろう。

 チベットやウイグルだけでなく中国各地で大衆の暴動が続いていることを、毛沢東の戦略的布石との関連でとらえる事が重要なのである。

 毛沢東は「物事は極まれば反転する」と語った。「社会主義市場経済」をとことん実践した中国は今世界同時不況の中で、内需拡大・地方の資本主義市場への取り込みを進めている。反転の時が近付いてきていると見なければならない。

 中国西部の改革を漢族中心で進めている事が民族矛盾を激化させ、チベットとウイグルの植民地化を推進し、敵対的矛盾に転嫁させているのである。

 それにしても天安門事件やチベットやウイグルの騒乱に対する中国走資派指導部の自国人民に対する凶暴性は、どう捉えるべきであろうか?  彼らの凶暴性は口先の社会主義・実際の資本主義という矛盾の持つ脆弱性の反映なのである。

 自国人民に発砲する中国修正主義指導部はハリコの虎であり、必ず中国人民の手によって打倒されるに違いない。民主主義を恐れ、大衆の決起を恐れる政権が長続きしたためしはない。

 毛沢東の文革の評価・戦略的布石の威力を知る時が近付いている。中国の反転の可能性が生まれている事を知るべきである。