No.68(2007年1月号から)

共産党は自公の“別動隊”か?!

野党共闘を拒否する真の理由は何か


 安倍首相は1月4日の年頭の記者会見で「新しい憲法をつくっていく意志を今こそ明確にしていかなければならない。私の内閣で改正を目指したい。参院選でも訴えたい」と語って、7月の参院選で争点の1つに改憲を据える意向を明らかにしました。

 同日共産党の志位委員長は、「自民・民主合作として進められている憲法改定の企てを打ち破るため」と称して、民主党の小沢代表の呼びかける野党共闘を全面的に否定しました。これによって、現在自民党と公明党の支持率が40%あり、共産党が当選の可能性もないのに候補を出すことで、野党の票が割れ、結果的に自公政権側が夏の参院選でも勝利する可能性が強まっています。

 今の共産党は、声高に「9条は日本の宝」と叫ぶことで、自公悪政政権を勝たせるための“別動隊”のように国民の目には見えます。

 安倍首相の改憲と共産党の9条護憲は、参院選の争点すり替えの“猿芝居”であり、格差社会を生んだ悪政を追求されると自民と公明が不利なので、争点をすり替え野党共闘を崩す狙いがあります。

 政党を見る上で重要なのは共通点ではなく差異(特殊性)を見ることです。自民党は対米追随一辺倒であり、小沢民主党は国連重視の外交であり、格差社会をめぐっても根本的に対立しています。

 共産党は自民党と民主党のこの差異(特殊性)にこそ着目すべきです。

 かつての宮本時代の「民主連合政府」「よりましな政府」はどこにいったのでしょうか? 今、日本の国民が求めているのは自民党と公明党の高負担・大企業優先・格差拡大の政治からの転換であるのに、共産党はなぜ小沢民主党の野党共闘に背を向け、自公連立政権に有利なことをするのでしょうか?

 当選の可能性も無いのに共産党が候補を出すことは、野党票を分割することであり、結果国民の目には共産党は自公連立政権の“別動隊”に見えます。

 安倍首相は民主党と共産党の間に“クサビ”を打ち込むため、わざと参院選であたかも改憲が争点であるかのように見せかけ、共産党がそのワナにはまったのか? それとも内閣機密費が共産党幹部に渡った(買収された)のかは不明ですが、小沢氏の「国民にシワ寄せする政治に終止符を打たなければならない」という言葉は正論であり、共産党は野党共闘で自公の高負担政治に反対し「よりましな政府」を目指すべきだと思います。

 今年の参院選の争点は、あくまでも国民を犠牲にする高負担と格差拡大の腐敗政治の評価として闘うべきだと思います。野党共闘を否定する共産党の「たしかな野党」路線は明らかに間違っています。共産党は自公連立政権に手を貸すことをやめ、小沢氏の反自民の野党共闘に参加するべきです。

 共産党の「たしかな野党」とは自公の悪政を支えることなのか? 「よりましな政府」が間違いだというなら、共産党は国民に説明する義務があります。「民主連合政府」はどうなったのか?自公連立政権の悪政を阻止することが、今国民が求めている事であり、野党共闘への参加こそ共産党にとって正しい選択だと言えるのです。