No.54(2005年11月号から)

《読者の質問に答える》

「日本はアメリカに食料も石油も依存しているのに本当に自立できるのか?」


 たしかに今の日本はアメリカに従属しているため、世界一の外貨資産を持っているのに油田や石油会社を買うことはアメリカの制限を受けています。このため食料も石油もアメリカに押さえられているのは事実です。しかしアメリカも食料と石油を日本に買ってもらわないと困るのです。

 アメリカの一極支配の下では自立は難しいとはいえ、今の世界はEU,ロシア、中国、インド、ブラジルと多極化が進んでいます。アメリカはむしろ世界で孤立しているのが現状です。

 日本は対米一辺倒外交を“多極外交”に切り替えることで、石油と食料の輸入先を多元化すること、巨大産油国であるロシアと戦略的友好関係を築き、シベリア開発に協力すること、同時に国民的食料大増産運動によって食糧の自給体制を確立することも不可能ではありません。

 全国のゴルフ場を畑にすれば自給は可能と見られています。要は自立政権を打ち立てることができるかどうかです。

 400兆円もアメリカの国債を買って(事実上の上納金)いるのに、さらに郵便貯金まで上納させられるのです。従属による搾取には限りがないのです。

 重要なことは多極化にともない経済のブロック化が今後進んでいくのが確実なことです。アメリカの自由貿易圏、EUの統合、今後中国を中心としてアジア圏もブロック化していくと思われます。日本はアメリカ市場だけでは生きていけないのです。

 今後進行する経済のブロック化は、アメリカのドル支配の崩壊を導くことは避けられません。世界通貨としてのドルの通貨発行益をアメリカが失えば、現状の巨大な軍事力を維持することはできなくなります。ブロック化が進めば世界貿易は縮小し、恐慌の可能性も強まります。ドルの崩壊で日本はアメリカ以上に打撃を受けます。

 客観情勢が日本民族の悲願である対米自立を要求することになります。従属の継続か、それとも自立か二つに一つの選択の時が近づいています。

 日本はアメリカに胃袋まで支配されているから自立できない、食料の自給は難しいと言うのは、優秀な農耕民族としての日本民族の名を貶(おとし)めるものです。

 不必要な減反で自給料を下げる農政こそ、自立できないようにする売国のふるまいなのです。

日本民族は農耕民族として、また工業国として世界で有数の偉大な民族であることに誇りを持たねばなりません。

 対米自立の必要条件が無ければ必要条件を満たす努力をすべきです。日本に今必要なのは卑屈な属国根性と売国奴を正面から批判する勇気なのです。

 我々は対米自立のための一大民族運動を呼びかけるものです。

 今必要なのは「テロ」ではない、対米自立の必要性と小泉の対米追随が亡国の道であることを広く日本の人々に知らせる運動です。

 日本人民がバカなのでは無く、売国反動派どもの愚民化政策が問題なのです。世界のトップクラスの近代的工業国家を生み出した偉大な日本民族が、なぜ他国の属国として戦後60年以上も膝を屈しなければいけないのか?いい生活ができるから今のままでいい、と言うのは奴隷根性というべきです。

 アメリカの“ポチ”売国奴の正体を徹底的に暴露し、不屈の持久的な国民運動・真の愛国運動の波を広げていかなければと考えます。

 自立できないのではない! 自立の必要条件を整えて、自立しようとしないことが問題なのです。