No.53(2005年10月号から)

表面化したアメリカの傲慢と日本の弱腰

在日米大使館賃料未払い問題


 アメリカ政府が東京都港区赤坂にある在日アメリカ大使館の敷地(国有地約1万3000平方メートル)の賃料を1998年以降払っていないことが、9月30日の社民党照屋衆院議員の質問主意書に対する政府答弁書で明らかになった。

 1997年までアメリカ政府が支払った賃料はわずか月額20万8千円で、年間では約250万円だった。98年以降は日米間で契約変更について合意できていないため払われていないということである。

 これに比べてイギリスの場合は東京都千代田区にあるイギリス大使館の敷地約3万5000平方メートルの賃料は月額で291万6000円、年間3500万でキッチリと支払われている。

 自国の大使館の土地賃料でさえ支払わないアメリカ政府の傲慢ぶりにはあきれるばかりである。この調子ではアメリカ大使館の土地賃料も「思いやり予算」として日本に支払えと言い出しかねないのである。小泉首相の盲目的な対米追随がアメリカの傲慢を助長していることは明らかである。

 外務省は在日米大使館の賃料についての契約変更が日米間でどう対立しているのか、すべての交渉経過を公表すべきである。なぜ外務省は秘密にしているのか、賃料未払いが外交機密だとでも言うのだろうか!?

 それにしても日本政府のアメリカに対する弱腰外交は情けないと言うしかない。彼らには日本国家としての誇りや対面などはどうでもよいことなのであろうか?  一般的に言って地代や家賃を払わなければ借手側は賃貸物件を明け渡す義務がある。アメリカ政府が大使館土地の賃料を8年間も払っていないならアメリカ大使館を追い出して、世界中に恥をかかせるべきである。

 日本は対米自立しなければ在日米軍基地から米大使館の賃料や費用まで「思いやり予算」で払わされることになる。アメリカの日本に対する態度は、植民地に対する宗主国のものと言うほかない!  紙切れに等しいアメリカ国債を400兆円も買わせただけではまだ足りないと言うのだろうか!  日本政府の卑屈な態度は民族の恥である!!